ご存知の通り、英語は世界の標準語。
もはやアメリカやイギリス、ましてや西洋だけの言葉ではありません。
その一例としてもアジア圏では西洋以上に “ネイティブ”・ レベルの英語力が不可欠な時が多いんです。
英語はお互い異なる言語を使う者同士のコミュニケーション手段。
お互い確認とることもなく暗黙の了解で自然と英語を使うのが常識。
そんな時は「どちらがより流暢に話せる」 かによって会話が致命的に変わるもの。
発音だけではなく、熟語やネイティブによるしぜんな慣用句をどれだけ使いこなすかによって話のテーマ、流れや方向性などの会話の主導権を完全に握ることができるようになるんです。
ここでいう真の意味での 「ネイティブ」 というのは、ただの言語上の知識レベルのことではありません。
世界中どこでも使われている英語という言語は、言葉そのものだけをいかにマスターするということだけではなく、真なる意味での “国際化”、つまり会話上の感性、マナー、及びニュアンスも理解するということが求められます。
その証拠に、英語を母語語とする大半の人は、必死に英語を使って話そうと努力している人の単語が間違っているとか、スムーズに話せないからとか、文法上間違いだらけというだけでいちいちキレたりしません。
それは大抵の場合、彼らが英語力という言語上の問題など大してきにしないということ。
でもその反対、人と話すときの常識、基本として求められる会話力が無い人にはすぐキレます。
これは言語問わず、人が人と会話する時に求められる自然なマナー、常識と感覚のことを意味します。
そしてその上で「英語が流暢」 であるか否かで相手との会話の主導権を完全にとることができるのも事実。
ネイティブレベルで英語を使えない側は、必死になって相手の発音、熟語や慣用句にただ単に食らいついて理解しようとする努力でいっぱいいっぱいになるからです。
これは旅行中のレストランやショップの定員の人の対応やサービス内容にですら差を付けられるようになることも決してめずらしいことではありません。
以前、私が個人的に訪れた台湾では、宿泊していたホテルのレストランにいたスタッフのお姉さんが毎朝宿泊中の客一人一人に丁寧に “Good morning!” と声を掛けていました。
場所が台湾だけに日本人の観光客も多く、よく見ているとそういったほとんどの日本人は、せいぜい “good morning!” と小さい声で同じ表現で返事するのが精一杯の様子。
その余裕すらない人はただ笑顔だけ見せて無言で通り過ぎる人も多く。
しかしそこは英語を使い慣れた人の場合、 “Hey!! Good morning, how are you?!” と聞き返す。
自然な会話力があることは相手にもちゃんと伝わり、喜んで様々なトピックやお得になる情報をシェアしてくれます。
本日の調子や仕事上の状況、今日の朝食のお勧めやその日の天気、観光スポット、ガイドブックに載っていないポイントや “コツ” についてすら教えてくれます。
そんなことを滞在中毎朝続けていればふとある日、特別なデザートを用意してくれたり、その日の午後の観光中に外で食べられるようちょっとしたスナックを無料で用意しれくれることだってめずらしくありません。
その時の私の台湾の旅行の時は毎朝バイキング形式の朝食でした。
毎朝、そこのレストランの入り口にたっていたお姉さんは、相手に無視されようと全く気にせずいつも素敵な笑顔のまま、そこに入っていく日本人全員一人残さず、常に明るく元気な声で Good Morning!! と声をかけ続けます。
でも数少ない流暢に挨拶を返す人には、テーブルに着いて食事している際も近くによってきてくれて、 “So how are you this morning?” とか、“Hey, how’s the food?” (料理はどうですか?) と聞きにきてくれました。
そこでは毎日少しずつ料理も変わるものが提供されていましたが、ある日私の家族が、そこに並んでいたパンケーキのような形をした料理のものをとても気に入っているということを伝えるとそれは通称 “Taiwanese Pancake” というもので、中には卵やちょっとした野菜を挟んだ小麦粉でできた一品だと作り方すら詳しく教えてくれました。
しかもそれからなんと、その日以降はずっと、私と私の家族の滞在期間中最後の日の朝まで毎朝、その Taiwanese Pancake を私の家族だけに特別に用意してテーブルまで自ら運んできてくれたんです。
もちろん有難く感謝しましたが、実は英語を伴う会話力をきちんと使うことができればこんなことは決して珍しくないんです。
アメリカや英語圏の国ではもっと。
観光地でこのような得した経験はたくさんあります。
Good morning!! How are you?! Hello!! これらの言葉は、ただの挨拶だけと思いきや、されどあいさつ。
ネイティブ並にきちんと対応できればお互い気分もよく、心地よい1日のスタートがきれるだけではないということなんですね。
ただ単に通じる英語を使うことができる、じゃなくて、どんな表現をいつどう使う、どう言うか、どう返事するかなどのタイミングで旅行中の気分やテンションもぜんぜん変わってくるというもの。
単なる単語力や文法力の知識を必死に暗記して覚え続けるつまらない勉強より、その言語に関係した感性や感覚を楽しく学んで知ることの方がはるかに使える知識として重要なんですね。
我が国の日本に於いても、そういったただの表面的な英語力の高い人でなく、しぜんな英会話力を持ち合わせた人が求められるようになっているのも、もうとっくに古い話。これは今後もっともっとそうなっていくのも当たり前。
英語に興味ある方はちょっとだけでもいいので頭の隅にでも入れておいてみてください!!
以上!!