“ History of the Cherry Trees ”
テーマ: “ アメリカの恩返し ”
ちょっと気が早いかもしれませんが、少しずつ、日に日にあたたかくなってきているようですのでほんのもう少し待てば間もなく桜の咲くころ。
そこで今日は “桜” と ”アメリカ” のつながりについてワンポイント。
何年か前のちょうどこの頃、空き時間を見つけて横浜市内の三渓園に行ってきました。
スクールの生徒さんからそこの桜がとても綺麗だと聞き、花の写真を撮るのは数十年ぶりでしたが久しぶりに挑戦してみました。
はて、桜と言えば、アメリカの “Washington D.C.” でも毎年桜がテレビで話題になります。
これはおおよそ100年前に日本がアメリカにプレゼントしたものであることはよく知られていますよね~!
今となればこの桜はアメリカでも毎年欠かせない観光の一つとなっています。
でも日本から送ったこの桜の苗は全て1912年 “横浜港” から送られたものであるということはご存知でしたか?
さらに日本ではあまり知られていないのが当時のアメリカが桜のお返しとして日本に贈ってくれた “ある木” のこと。
英語では “Dogwood” ( 直訳: “犬の木” ) と言います。 その理由は、この木に咲く花を真正面から見るとまるで “犬の顔” に見えるから。
日本語に訳すと正式名が “アメリカヤマボウシ”、 私たちの間では通称 “ハナミズキ”で知られています。
今では日本でもたくさん見るこの木、実は当時のアメリカ (1915年) が日本に桜の感謝のしるしとしてプレゼントしてくれた木なんですね。
誰とでもうまく付き合える真の “国際人” になるためには、このように “自分の国が他の国に何をしてあげたか” を知っておくことより、“他国が自分の国に何をしてくれたか” を覚えておく方が大切。
アメリカ人とこういった話題になった時、「日本が桜をプレゼントしたんだよ」 と相手に伝えるより、「この木はアメリカが日本に送ってくれた木なんだよ」 と話してあげる方がきっと喜んでくれます。
ヨーロッパに観光に行くと、たまにその国の人々が私たち日本人に気付いてくれて 「君たちの国は大好きなんだよ、なぜかって?
それは○○○○年に○○の時日本は我が国を救うため色々とやってくれたんだ」 なんて私たち日本人が全く知らなかったことを教えてくれる人に会うことは少なくありません。
ドイツ、イタリア、フランスなどなど、皆過去の歴史の中で他国に助けられたことを政府が大々的に公表してきたため、国民の中でも一般常識とされていることがあります。
平和で安全な世界を作るためにも、それぞれの国の政府が国民に闘争心や憎しみを植え付けるような情報だけではなく、こういった恩恵の情報公開にもっともっと力を入れて国民に他国の人との付き合いを促してくれるように動いてくれるといいですね。
さぁ~皆さんも桜の咲くこれからの素敵な季節、皆満喫できるよう祈ってます!!
Cheers!!!