英語は “imagination & flexibility”

英語の基本

以前、私が朝仕事に向かう途中で二人の女の子に会いました。

〝会った“ と言っても別に自己紹介して挨拶したわけではありません。

単に 〝見かけた” という意味です。

歳はせいぜい 4~5歳ぐらい、二人だけで仲良く手をつないで私の前に突然現れたんです。

どうしてこんな幼い子たちが二人っきりで?

ふとそう思っていると同じ角から二人の、恐らくはこの子達のお母さんらしき若い女性が二人。

私はちょうど挟まれる形になり、前に女の子たち、後ろにお母さんの二人組がそれぞれ駅に向かう形に。

二人の女の子はとても元気よく、ご機嫌も優れているようで、歩いている途中ずっと色んなことをおしゃべりしながら歩いていました。

しばらくすると、左側に一つの大きなビルが見えてきました。

そこには窓に大きなお花の絵が入ったポスターが貼ってありました。

その絵の真ん前を通り過ぎろうとしたその瞬間、その絵を目にした片方の女の子が “あらっ、きれいなお花ね~!” と、大人の口調を真似して大きな声で叫びました。

それを聞いたもう一人の女の子も目で明らかに、負けてたまるか!!!という表情をしてそれはもう大きな大きな声で、 “すごいきれいなお花ね~!” と返す。

すると最初に叫んだ女の子が逆側にあった大きな木を見て、“あの木よりきれいね~!”、と。

次にもう一人の子は上を見上げ、“空もとてもきれいね~!” と叫ぶ。

それを聞いて最初の子が近くにいた鳩を見て “鳩さんもきれいね~!” と、ず~っと歩きながら目に飛び込んでくるありとあらゆる物を対象に “〇〇はきれいね~!” と叫び続けていったんです。

挙句の果てには、すぐ目の前の地べたに休んで座ってお弁当を食べていた恐そうな工事現場のおじさんを見るや否や、一人の子が、 “お弁当はきれいね~!” と。 (その時の驚いたおじさんの顔にもすごくウケました!)

そうやって言葉で遊んでいる彼女たちに聞き惚れながら歩いていると実にアッという間にすぐ駅に付いてしまいました。

女の子たちもいい加減、そろそろ文に当てはめる対象が見つからなくなったようで詰まりはじめた様子でした。

このままどうするのかな~? なんて思っていると・・・

一番初めに〝きれいね~!“ と言い始めた女の子が最初に挙げたお花のことを思い出したように〝お花は~~~?!” と大声でもう一人の子に問いかけました。

すると次の瞬間、仲良く手をつないでいた二人の女の子たちはそれぞれ目を大きく開いてお互いの顔をジッと見つめながら一緒に、 “関係ないっ!!” と大きな声で叫んだのです。

二人はすぐに〝ぎゃはは~!“ と大声で笑い始めたもの、彼女たちの後ろをずっと歩きながら最初から最後まで聴いていた私は、まるで同じことを二人で何度かステージで披露していたプロのお笑いのネタを披露しているかのようで絶妙で天才的なコントに愕然としちゃいました。

言うまでもなく、その子たちはしぐさも顔もとても可愛らしく、全てが愛おしくて、その瞬間だけでもすごくすごく幸せで嬉しい気持ちにさせてくれたことについつい感謝。

そんな彼女たちと彼女たちのお母さんを後にしながらそこで一つ思いました。

それは 世間一般的に人々がよく “子供って天才だねっ!” と言うことの本当の意味。

簡単に言っちゃうと何でもすぐ真似して口にしたりするから覚えるということですが、それだけではありません。

くだらない内容とか面白くないとかなんてどうでもいい。

あくまでも覚えるため、楽しんで吸収するためのこと。

何でも言葉を口から発してそれぞれが皆自分だけの方法、応用で楽しみながら覚えていくんです。

実際、英語もこれ以外の何でもありません。

難しいとか、自分にできるかできないとか、ネガティブのことは全く考えない子供たちのやることをぜひ真似てみて下さい。

具体的に言うならば、何か一つの、たとえば助動詞の使い方を授業で教わったら、その一つの例文を丸々固定概念でただ暗記しようとするのではなく、私が目撃したこの女の子たちにみたいに目に入ってくるもの、頭に浮かんだ言葉やその場で気づいた言葉をどんどん、勝手にくっつけて自分なりの応用で文を作っていくこと。

これで皆、ネイティブですら一つの言語をマスターしていくんです。

正に “imagination” (“想像力”) と “flexibility” (“柔軟性”) の発揮が必要となる作業ですね。

あの子たちにみたいになんでも遊んで楽しみながら学習していければ何より間違いなし、絶対ですねっ!!!

 



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