えっ?! アジア圏でも英語?!!
英語は世界の標準語。
英語はもはやアメリカやイギリス、ましてや西洋だけの言葉ではありません。
というのも、アジア圏では西洋以上に “ネイティブ”・ レベルの英語力が不可欠な時が多いんです。
それはお互いの 「どちらが流暢に話せる」 かによって話や会話の主導権を完全に握ることができるようになるからです。
一方では、ここでいう本当の意味での 「ネイティブ・レベル」 というのは、会話力を伴わないただの知識レベルでの言語力のことではありません。
それは真なる意味での “国際化”、つまり会話上の感性、マナー、及びニュアンスを全て理解するということです。
「英語が流暢」 であるか否か次第で旅先の人の対応や提供してくれるサービス内容ですら全く異なることも決してめずらしいことではありません。
例えば以前、私が訪れた台湾では、宿泊していたホテルのレストランにいたスタッフのお姉さんが毎朝宿泊客一人一人に丁寧に “Good morning!” と声を掛けていました。
そこにいた周りの日本人の観光者を観察していると、せいぜい “good morning!” と答えるのに精一杯の様子。
他の人もただただ笑顔を見せて無言で通り過ぎる人も多くいました。
しかしそこは英語のネイティブであれば、“Good morning, how are you?!” と逆に相手に質問で返すこともごく普通なこと、常識です。
こちらから質問すれば聞かれた相手も喜んで対応し、本日の調子や仕事上の状況、今日の朝食のお勧めやその日の天気予報、観光スポット、観光する際ガイドブックになんて載っていない “コツ” についてすら教えてくれます。
英語の “Good morning” 、“Hi”、”Hello“, などは意訳すると色んな意味になるんですよ~!
だからこそ、きちんとあいさつすることは必須、それができれば相手も喜び、お互い心地よい1日のスタートがきれるということに繋がりますよね。
でも我国、日本では相手の人が “Good morning, how are you?!” と聞いてきても、せいぜい “fine“ と答えるだけ。
“Thank you, and yourself?” という表現を頭では知っていてもなかなか自然に言えないのが現実のようですね。
しかし答えるだけだとしても英語には “How are you?” への答え方が “30~40種類” もあってその中からあえて “定番” の “fine” という言葉を使うのは一番失礼な言い方になる場合だってあるということはいまだに教えられてません。
台湾の話に戻すと、私が宿泊したホテルの朝食はバイキング形式で毎朝並ぶ料理が違っていました。
ホテル側の人は、毎日テーブルに回ってきてやはり “How are you?” とか、“How’s the food?” (料理はどうですか?) と聞きにきてくれました。
一度、私の姪っ子がパンケーキのような形をした料理のものをとても気に入っているということを伝えると、それは通称 “Taiwanese Pancake” というもので、中には卵やちょっとした野菜を挟んだ小麦粉でできた一品だと教えてくれました。
そしてその日以降、私の滞在中は毎朝その料理を私のテーブル用に特別に調理して用意してくれました。
そうなんです、 ただ単に英語を使える、というよりは、どう使う、いつ何をどう言うか、どう会話するかを知ることの方がはるかに重要です。
これはアメリカやヨーロッパに行くより、アジア圏の国々に行った時により一層感じます。
(英語が第一言語となっているアジアの国々では英語ができなければまるで足し算などの簡単で常識的な算数すらできない人のように見る人も!!)
日本のただ単なる単語力や文法力の英語の勉強よりその言語に隠されている実際の感性を知ることの方がはるかに重要なんですね。
しかもその勉強の方が楽しくて楽です