“Home Sweet Home”

Idioms & Proverbs (熟語とことわざ)

“やっぱり我が家が一番” ???

以前、

「Home is where you hang your hat」

ということわざを紹介したのを覚えていますか?

またつい先日も

「home is where the heart is」

ということわざを紹介しました。

今日は引き続きこれに関連して、

「A house is not a home」

という名言を紹介しましょう。
この意味には、

「Home is not a house, mansion, or a palace. Home is a place where you feel happy, love and
safe. ・・・ It’s the place we raise our children with tender love and care. Home is just the place, where we all feel loved and safe.」

とあります。

その抄訳は次の通り:

「 “home” という場所は “house” ではなく、豪邸でもなければ宮殿でも無い。

“home” という場所は誰もが喜びを感じ、特別な思いをもって安心感を持てるところである。

またそこは深い愛情と気遣いを持って私たちの子供たちを育てる場所である。」

この通り、英語の “home” という単語には “house” と全く違ったニュアンスが含まれていることがわかります。

“house” という単語の和訳は確かに “家” ですが、 “home” という単語は “帰すべき場所”、 意訳すると、“ふるさと”、“我が家”、“本拠地” とか “生息地” という意味などで使われます。

例えば、“house” は人間しかもっていないもの、“home” は鳥、鹿、猪などの野生動物も皆持っているものです。

ちょうど、日本語の中で皆さんが普段使う “うち” という言葉が一番近いかもしれませんね。

もっと例を見てみると、ネイティブ間ではよく次のような表現が使われます:

● “I’m coming home to you”

- “you” が “帰る、戻るべき対象” : “私はあなたの元へ戻ります。”

● “The Wizard of Oz” ( “オズの魔法使い” ) の中の主人公の “Dorothy” による最も有名なセリフは、

“There’s no place like “home”

( “我が家に勝るところは無い” ) と言って無事帰宅できるようになりますよね。
ここで “house” という単語が使われていないのも、“温かい我が家” というニュアンスを重要視している証拠。

● ことわざ:

“Bricks and mortar make a house, but the laughter of children make a home.”

( “レンガとモルタル(セメント)は “家” を作るが子供たちの笑い声は “home” を作る” )

● “家” の問題などをテーマにしたネガティブなことわざは “house” という単語を使っているものが多いんです:

◇ “A house divided against itself cannot stand”

( “分かれて争う家は立ち行かない。” )

◇ “A house without a dog or a cat is the house of a scoundrel.”

( “犬や猫もいない家はろくでなしが住む家だ” )

話はちょっと変わって、日本では営業職の人が最も気を使う相手、ストレスを感じさせられる場所は得意先や客先
などではなく、自分の会社の上司や先輩だったりすることが珍しくないかもしれません。

私がまだ商社に勤めていたころ、正に営業マンが外出先できちんと仕事を成功させられるためにも、営業職にとって会社は上記で挙げたように “ホッ” と安心していつでも帰ることができる “home” でなくてはいけないのではないだろうか、などとよく上司に突っ掛かって困らせたものでした。

さて、現在の皆さんのご自宅はどうですか? “Home sweet home” ( “やっぱり我が家が一番” ) ですか?
それともやっぱり単なる “house” でしょうか?



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