英会話を通して見える日本のいじめ問題

文化と歴史

長年日本では子供たちの学校での「いじめ」に関する様々な取り組みが行われてきています。

テレビでも数えきれない程の特番や雑誌、本などが同問題を取り上げています。

実を言うと私は日本にきてこれを目にして本当に不思議だと感じています。

なぜ、誰一人も気づかないのだろか?

 

そもそも日本では「いじめ」という問題に関してはどこも「いじめは無くそう」というキャッチフレーズで、どこでも如何にいじめを無くせるかについての取り組み、それは様々な方法を通して子供たち、学校の先生やご家族からご両親を交えての討論が行われています。

しかも何年もずっとこの「無くそう」運動を繰り返してきてはいるもの、解決に近づくどころかひどくなっていたりもします。

そこで私はなぜ、誰一人も気づく人がいないのだろうか?とつくづく思います。

 

いじめという問題は世界どこの国でも問題となっています。

いじめが無い国なんてどこにもありません。

 

しかし違いはその対処の仕方。

それ故にその問題の深刻さと規模に大きな差が生じます。

 

米国を始め、西洋ではまず学校側が「いじめは在る」というところから始まります。

これは長年ずっと学校側が「うちではいじめ問題は存在しません!」ときっぱり否定する我国、日本の学校とは大きな違いです。

 

そう、西洋ではまず「いじめはどこでも必ず存在する」、「そもそもいじめを無くすことなんてできない」という基本から取り組みます。

 

なぜ?

だってそもそも「いじめは存在しません!」と否定するその大人を始め、先生たちの中でもいじめは必ず存在しているからです!!

 

そう、いじめは子供たちの学校のみならず、大人たちがどこに行っても必ず直面する問題、職場で、ジムで、趣味や習い事の場で、近所の付き合いの中で、そして親戚や家族内でも、また決して極言ではありませんが、群れで行動する犬や狼の間でも存在したりするんです!

 

しかも大人の世界では「いじめ」という表現を使わず、別の言い方があるだけの違い。

そう、その言い方というのは「〇〇ハラ」と呼びますね。

 

「ハラスメント」、それは日本でも通称「パワハラ」や「セクハラ」、「モラハラ」だの「ソーハラ」だの、数えきれないほどのハラスメントが今問題になっています。

 

これらは内容的には「いじめ」と全く同じ

単にちゃんと我国の言葉である日本語の言い方と世間の流行りかよく解りませんが、それを英語を由来としたカタカナで表現している以外に何がどう違うというのでしょうか?

 

つまり大人の世界でも実際にはこれだけの「いじめ」がごく普通に存在するということ。

なのに子供たちの世界に存在する「いじめの問題」だけひたすら無くそうと一点張りになっているおかしな話。

 

西洋、アメリカを再び参考にするならば、まず学校側が「いじめは在る」、「必ず存在する」、ということころからスタートするならば、その解決策はもはや学校にあらずということになります。

そう、米国ではその問題は家族無いし本人にある、としているんです。

 

つまり、無くすことができなくて必ず存在するものであるならば、まずいじめられた本人はその時点自分の力で何をするか、どう判断してどう行動するか、が責められます。

そう、「自分の身は自分で守るもの」。

これが西洋の生きていく上での根本的な掟です。

 

そのための力を子供たちに授けるのは学校側の責任ではなく、あくまでも親、家族によって与えられるものということになっています。

 

つまり学校はあくまでも学校。

それは学業、教養を学ぶところ、そして身に付けるところです。

人としての根本的な道徳、誇り、また生きていく上で必要な力は家族や親から引き継ぐものです。

自分の血を分け与えた「子供」の生きる力というのはその命を与えた親の責任であり、他人に委託したり責任を押し付けたりするものではありません。

 

そしてその対策方法は至って簡単。

それは「COMMUNICATION」、つまり家庭内での意志の疎通、豊かな会話力以外の何でもありません。

 

米国では常に家庭内での子供たちとの会話を何より優先し、尊重し、また重視します。

故に、子供たちが学校でいくらいじめられても強く立ち向かい、時にはそれを吸収して自分なりに処理し、それをまた家族内で手伝ってもらうんです。

 

最近、日本でもテレビに出演する芸能人の中でたまに、いじめられて育った学生時代の話を視聴者にシェアする人がいます。

中には親がいつも自分との会話を優先してくれたおかげでちっとも辛くなかった、とコメントする人も少なくありません。

 

そう、日本で長年ずっと解決できないままでいるこの「いじめ」の問題についても、実は真なるコミュニケーション力、会話力が鍵となっているんですね。

 

他の言語を学ぶということからそこにある別の常識、感覚、感性を覚えることで見えてくる我国の問題の解決策、実は他にもたっくさんあるんです。

 

今日は少し重たい話題、英語に直接的に関係するテーマではありませんでしたが、また次回を楽しみにしててください!!

 

Have a great week, everyone!!!!

 

CHEERS!!



ハラケンイングリッシュスクールはこちら

他の情報を見る

法人向けプログラムはこちら

他の情報を見る