「英語は本当にヒアリングからでいいの? 」
今日もちょっとばかり強烈な内容行きますよ~!!!
日本ではよく 「英語はヒアリングから」 という言葉をよく聞きます。
これも世界中どこの国でも行われていない日本独特の英語教育の一つ。
しかし英語は 「ヒアリングから」 なんていうのは最近発見された新しくて画期的な方法ではありません。
なんとさかのぼること、約30年前から言われてきた言葉です。
その理由に、 「赤ちゃんがヒアリングから始めるから」 と未だに真剣に語る人がいます。
実際やってみて本当に赤ちゃんと同じように進歩できるのでしょうか?
実際、世の中には試された方も少なくないことと思います。
でもその中で確実に進歩を遂げた、ネイティブと同じ様に話せるようになった、という人は決してそう多くはありません。
なぜでしょうか?
日本では英語教育が一種の金稼ぎ、ビジネス、商売の一環になっているからです。
中には 「ある程度」 の進歩を遂げられた方は確かに何人かいるかもしれません。
しかし、それならいまだに日本人の英語力に対する一般的な評価が上がっていないのはなぜでしょうか?
英語はあくまでも言語、特技ではありません。
限られた能力の持ち主、高いお金を払える人しかマスターできなければそれはもはや言語とは言えません。
ここで人間の脳の働きについてちょっと考えてみましょう。
赤ちゃんの脳と成人になった私たちの脳、いずれも覚え方は全く一緒でいいのでしょうか?
赤ちゃんは単にヒアリングからではなく、何でも口にくわえ、臭いで人や物事を覚えることもあります。
もし赤ちゃんがヒアリングから覚えるという理由で私たち成人も同じように覚えられるというなら、これも、つまり成人になった私たちだって目をつぶって何か口に入れてもらい、それが何であるかを当てることができるはずですよね?
残念ながらそうはうまくいきません。
なぜって?
私たち人間は成長するにあたり、学校に行って学業、教養学を学んで育ちます。
日本人の場合はその過程で “暗記する” ことを強制され、虐げられ、十人十色も無視されて興味、人格や正確など無視して全員が同じ内容を同じ方法で暗記させられる、言わば一種の暗記の競技をずっとやらされてくるわけでしたよね?
そう、私たち日本人は右脳より左脳で考えるよう強制されて育ってくるんです。
これらの経験をまだ一切していない右脳で考える赤ちゃんの脳と全く同じであると言えるでしょうか?
別の観点で少し考えてみましょう。
この広い世界では、日本人は色んな意味で独特な国民性を持った人々です。
その一つに私たち日本人は “とてもだましやすい” 人種であることが挙げられます。
世界観点から見ると、日本人ほど一般メディアを完全に信頼する国民はいません。
いつも繰り返し言いますが、全員が全員ではありません。
あくまでも一般論、大多数の話です。
日本では、誰かが公の場で何かを大声で自信満々に発言すると、すぐさまそれが事実として受け入れられてしまいます。
その根拠は?
データは?
実績は?
証拠は?
などと疑う人、聞く人はいませんよね?
「英語はヒアリングから」、と説明を最後まで聞いていると、必ず最後にはかなり高額のヒアリング教材の紹介が待っています。
日本ではこれまでに25年前、20年前、10年前にも、その都度 ”流行っていた” ヒアリング教材 が必ず存在してきました。
しかしどれも今はほとんど残っていません。
なぜ?
それは “流行が好きな” 日本人はその都度信じて一度は買ってみるもの、自分には効果が無いことを知っていずれ止めてしまうからです。
なのに数年経つとまた新たなヒアリング教材が流行る。
また買ってみる。
やっぱり駄目だったと解る。
しかし英語はたかが言語、なるべくお金などかけないで習得できるはず。
私はよくスクールの生徒さんに100円ショップでAMラジオを買ってきて下さい、と言います。
ラジオを810番に合わせてそれを1日聞いていれば最も理想的なヒアリングの教材になることはあまり知られていません。
さらに私たち日本人は世界でもめずらしい程謙虚な国民性を持つ人々でもあります。
謙虚であることは決して悪いことではありません。
しかし何事にも善し悪しがあり、またタイミングというものがありますよね。
何度試してみてもダメな場合はその教材やスクール、講師を責めるよりまずは自分を責めてしまうのが日本人。
結果的にいつまで経っても非効率で効果の低い学習方法が問われないのが日本の英語の学習方法が改善されない主な理由の一つです。
ヒアリングで本当に話せるようになった、とモデルとして使われている多くの人は、多かれ少なかれ幼い頃から英語圏に住まれた経験、短期でも行かれていた経験の持ち主が殆ど。
全くの初心者がただ聞くだけで話せるようになる、いい加減気付いてほしいところです。